ラストスパートはノンビリと…

というわけで、「おわら」は富山に到着しました。ここからは高山本線に入りますが、ここで約15分ほど止まります。だったらドアを開けて買い出しタイムにして欲しいところですが、そうすると車内秩序が保てなくなるのでさすがに出来ませんね。椅子の向きを変え、ようやくラストスパートです。沿線には181系の雄姿を撮るべく多くの写真屋さんたちが構えています。幸いなことに晴天に恵まれ、ちょうど良さげな夕陽を浴びているので、写真に収めるには絶好の天気かも知れません。
終点の越中八尾に近づくと、団体さんの添乗員が慌ただしくなり、夜の集合場所の説明に余念がありません。どうやら同じ号車の団体さんは、今夜の「おわら2号」に乗って帰る夜行日帰りツアーのようです。到着したら、「駅長さん」はホームの富山側に移動して181系の姿を収めます。今日の高山本線の富山〜越中八尾間は、ある意味臨戦態勢を取っているので、臨時列車が多く走っています。そんな「おわら臨」を撮ろうとする人も多いようで、ホーム先端には多くの人だかりが出来ています。一通り写真を撮っていると、もう回送列車として発車してしまうとのこと。その回送を見送れば、今回のお出かけも帰るだけになります。


ホロ:「大阪から4時間半以上かけて、越中八尾に着いたわ。やっぱり珍しい車両だけあって、写真を撮る人は多いのぉ」
駅長さん:「そうだね。ひょっとしたら今年で最後になるかもしれないからね。なおさらだ」

ホロ:「“おわら”に乗っていた人は、ほとんどが街中へ出て“おわら風の盆”を見に行ったようじゃ」

ホロ:「なんじゃ、お祭りも見ずにもう帰るというのか!?」
駅長さん:「うん、明日の仕事が8時半からだから、今日中に帰らないと…」