何とか買えたようで、何よりじゃ!

というわけで敦賀行き普通列車は満席の状態で北陸本線を下り、そのまま敦賀に到着しました。乗客の大半は北陸本線をさらに下るべく乗り換えますが、乗り換え先の金沢行きも521系2両でショボーンな感じです。対する「駅長さん」は、Yes,We can!小浜線に乗り換えます。いったん改札口を出て弁当を調達し、小浜線の乗り場に向かいます。東舞鶴行きは125系2両ですが、微妙な感じで席が埋まっています。…よく見ると、車両の真ん中にクロスシートがとぎれているスペースが。国鉄型急行用車両の車端部の二人掛けシートのような感じで、そこには補助イスが設置されています。座り心地に難がありますが、そこに座ることにしました。
発車すると坂を上り始め、あっと言う間に敦賀の市街地を見下ろせるくらいの所まで来ました。時折見える若狭湾や、五分咲き〜満開の桜を見ながら電車は進んでいきます。で、この微妙なスペースですが、223系と同じ枠組みを使っている感じなので、たぶん真ん中のドアを埋めた感じですかね?そうすれば、微妙なスペースの前後に窓が無いのもうなずける造りです。電車は小浜から先、東舞鶴に近づくに連れて乗客が乗ってきて、立ち客が出るくらいの乗り具合で東舞鶴に到着しました。ここからもう一駅行って、西舞鶴北近畿タンゴ鉄道線に乗り換えです。
北近畿タンゴ鉄道の改札へ行くと、やっぱり「但馬みえ」さん完売のお知らせが…。それでも、アテンダントが売っているかもという一縷の願いを託して福知山までの切符を買い、10時39分発の「タンゴ浪漫号」天橋立行きを待ちます。この「タンゴ浪漫号」は、途中の景勝地で徐行サービスをしてくれる観光列車で、車両もタンゴディスカバリーという特急用車両を使っています。丸みを帯びた全面が特徴的な列車に乗ると、程なく発車します。観光列車だけあってほぼ各駅で観光案内があり、また由良川鉄橋では徐行の、丹後由良〜栗田間の海岸線では一旦停止のそれぞれサービスがあります。由良川鉄橋といえば、「けいおん!」で初期メンバーが最初の合宿に行ったときに列車が渡った橋として有名です。本来なら同じローカル列車に乗って窓を全開にして「海だよ〜!」と叫びたいところですが、さすがに今乗っている列車ではそんなことは出来ません(笑)。
で、肝心の「但馬みえ」ですが、アテンダントは乗っているものの車内で販売する気配が見えません。そのまま宮福線との乗換駅である宮津駅に着いてしまったので、ちょっと気が気ではありません。そこで、停車時間があるのを良いことに、車掌氏に凸してアテンダント氏に買いたい旨を伝達してもらい、どうにか買うことが出来たのでした。やはり、「駅長さん」のこういうときの引きの強さは健在でした!