「富士」 ザ・ファイナル

「富士」は日豊本線に入り、大分までラストスパートとなります。ヒルネをやっているとはいえ、基本的にはソニックの牙城なのでわざわざ乗ってくる人もいません。当然、ほとんどの乗客が大分まで乗り通すので、乗客の動きは有りません。ある意味まったりとした、寝台列車特有の雰囲気に包まれた区間です。
北九州の市街地を抜けると、ローカルな雰囲気が広がります。途中、柳ヶ浦あたりでは豊後水道を望み、国東半島の付け根を進んでいきます。杵築では後続のソニックに道を譲ります。いくら身軽になったとはいえ、やっぱり日豊本線のスプリンターにはかないません。
杵築を発車すると、終点・大分もすぐそこです。手前の別府では、宮崎へ行くにちりんに乗り換えるとおぼしき人が降りていきましたが、大多数は終点・大分まで乗ったのでした。大分では当然のように先頭の機関車へ駆け寄り、プチ撮影会です。平日のせいか人も多くなく、東京のような殺伐とした感じではなくノンビリとした感じでした。

 
左:東京から1240.6km、17時間14分の長旅を終え、ホッと一息です
右:ワンマン表示も誇らしげな「九州横断特急」。運転士のほかに客室乗務員が乗っていますが、あくまで運転取り扱い係員が「ワンマン」なのです

さて、この後は豊肥本線で熊本に向かいます。その前に別府に行って温泉に浸かろうかと思いましたが、時間の余裕が無さそうなので、とりあえず九州横断特急に乗って宮地を目指します。