サクラアマネクセカイへ

itoshige2013-05-08

(この日のエントリーは5月9日にアップしました)
さて世間的にGWが終わり、夏休みまで夢も希望もない時期になりましたが、「駅長さん」はちょっと遅めの黄金週間ということで、お花見ツアーを計画しました。いつもならGWに見ごろを迎える弘前城の桜が、今年は満開の時期がずれてGW終わりぎわに満開を迎えたとのこと。となれば、行かない手はありません。行こうか行かまいか迷っているうちに前日に用が入って「あけぼの」で現地入り出来なくなってしまいましたが、なんとか早起きで対応することにしたのでした。
で、早起きして東京駅へ向かい、新幹線ホームに上がり、ホームの新青森側へ移動します。今日の行きは、3月に運転開始になったE6系スーパーこまち3号」に乗り込みます。その理由は後述するとして、秋田へ向かう初列車だけあって車内は結構混み合ってます。東京駅を音もなく発車し、お馴染みのメロディにのせて車内放送が流れます。英語パートになると、「…"SUPER KOMACHI" Super express…」と案内していてなんか違和感が(笑)。新幹線=super expressだし、E6系に統一されたら「こまち」に統一する(予定)とは言え、もうちょっとこう、ねぇ、といった感じです。
上野・大宮でもさらに乗り込み、ほぼ満席になったところで、助走区間から本気モードの区間に入ります。と言っても、マジなのは宇都宮からで、なおかつE5+E6系の併結なので300km/hの運転になりますが。列車はグングン加速し、あっという間に最高速度に達します。そのあとは順調に巡航して、あっという間に盛岡に到着したのでした。盛岡からはスーパーこまちの単独運転になりますが、フル規格の区間から下りるとミニ区間はゆっくりに感じられます。それでも目一杯加速してカーブで減速と、精一杯の運転はしているんですけどね。県境のトンネルを抜けて秋田県に入り、田沢湖・角館と止まって観光客を降ろしていきます。大曲の手前、羽後四ッ屋の萌えるJA倉庫を見て秋田に来たコトを実感し、大曲で進行方向を変えてラストスパートをかければ、3時間52分のE6系の旅が終わります。
で、今回弘前に行くのにわざわざ秋田新幹線を使った件ですが、E6系に乗るというのの他に、4月末に改札口付近のNEW DAYSがリニューアルされたのを記念して発売された駅弁を買い求めるというのもあります。その名も「うご牛弁当」といって、察しの良い方ならお気づきの羽後町特産の羽後牛を使った駅弁です。もちろんというか何というか、パッケージには西又葵氏デザインのおばこ娘が描かれています。それを買い求めたトコロで、弘前に向けて奥羽本線の旅を進めます。乗った普通列車ロングシートの701系なので、駅弁を食べるのはお預けです。各駅に淡々と止まりつつ大館に到着し、ここでつがる51号に乗り換えます。大館まで乗ってきた列車も引き続き弘前まで行きますが、特急料金を払って駅弁を食べる、ということです。で、ようやく頂きますが、高級な部類とされる羽後牛は冷めても柔らかく、口の中でとろけていきます。パッケージには「電子レンジで少し温めてください」とありますが、温めると美味しさがさらに増しそうな感じです。
駅弁を平らげたところで、今日の目的地・弘前に到着しました。さっそく弘前城へ…と行く前に、桜の名所として有名な津軽鉄道芦野公園駅に行ってみるコトに。コレが次の日に渡って裏目に出てしまうことになったのですが、それは別のお話。で、五所川原に移動するのですが、五能線がしばらく無く、弘南バスの五所川原駅行きが間もなく来る気配。それならばと乗り込みましたが、いきなり渋滞に嵌って動かない事態に。どうやら、さくら祭りにマイカーで来る人たちの駐車場待ちっぽいのですが、駅から30分経ってもまだ弘前城の辺りといった塩梅で、なかなか途方にくれてしまいます。ようやく駐車場待ちの渋滞を抜けた頃には、所定の35分遅れになっていたのでしたorz。ま、地方都市のイベントなので車の集中はありがちですが、それだけ多くの観光客が集まるってことなんですかね?バスは国道339号を走り、途中で雪を被った岩木山を見つつ、結局35分遅れで五所川原駅に到着したのでした。
で、津軽鉄道ですが、15時15分がとっくの昔に発車し、次の列車まで1時間という有様。バス乗り場を見ると、16時15分発の小泊行きがあって芦野公園を通りそうだったので、約20分のお花見が出来そうだと踏んで行ってみるコトに。30分で芦野公園に到着しましたが、肝心の桜はちょぼちょぼ咲いている程度。地面に散った跡が無いので、まだ時期が早かったのかもしれません。実際、4月末には開花宣言が出されたようですが、そこからの歩みが遅いようです。弘前五所川原辺りは満開なのですが、ちょっとした距離の違いで結構変わるものです。で、津軽鉄道の上り列車に乗って五所川原に戻り、今度はやむなく指定席料金を払ってリゾートしらかみに乗って弘前に戻ったのでした。
弘前で宿にチェックインし、荷物を整理したところで、弘前城の夜桜鑑賞へ向かいます。歩くこと30分、外堀に植わっている桜が見えてくると、それは息を飲む美しさです。弘前のさくら祭り自体は6日までの予定でしたが、開花が余りに遅く8日まで延長されたコトもあって、多くの観光客で賑わっています。外堀から城内まで、ライトアップされた桜を鑑賞して、その美しさを楽しんだのでした。コレはこの「独り言」だけじゃなくて、実際に見てもらった方が感動できますよ。あわせて、平日の夜というコトもあって、観光客が押し寄せているといった程でもなく、結構ゆっくり鑑賞出来たのも大きいですな。