ないない尽くしのお別れ

(このエントリーは3月10日にアップしました)
というわけで、紀州路快速で大阪に到着し、「日本海」が10番線から発車するのを確認してから11番線の東京側へ移動します。ここから宮原操車場から来る「日本海」を撮ろうという魂胆ですが、10番線の案内放送を聞くと「17時41分頃入線します」とのコト。
えっ、6分しかないの!?
確かにこの時間、「はまかぜ4号」・「スーパーはくと10号」・「こうのとり18号」・「サンダーバード35号」と特急列車が続いて発車しているので、「日本海」が10番線でしばらく停車しているのは困難な感じです。とはいえ、入線から6分後に発車じゃ、写真撮って弁当買い出ししてなんて到底ムリな相談です。しかも、車内販売も無ければ、途中の長時間停車も無いので、どうしても乗る前に買い込む必要があります。なので写真を諦め、弁当を買い出しして宛てがわれた号車前で待ちます。とりあえずそこから入線シーンを狙ってみましたが、今の大阪駅は屋根でスッポリ覆われていて、ウチのデジカメちゃんではムリな相談でした。それでも最後部車両で何枚か撮り、車内に入ります。今回はB寝台ですが、3週間前に買った時は下段が満席だったのに、2日前に聞いたら下段に空きがあるというので速攻で変更してもらいました。見ると、下段は半分くらい埋まっていますが、上段はチラホラいる程度です。
17時47分、「日本海」は時刻通り大阪駅を発車し、青森駅まで14時間58分の旅が始まります。新大阪を発車したトコロで案内放送が始まり、「日本海」の旅路の長さを感じられます。ま、車内販売はもちろん、自動販売機や公衆電話もない、ないない尽くしなのは残念なトコロです。一応、明朝6時過ぎからグッズ類の車販が乗り込む旨の案内はありましたが…。京都で結構な数の乗車があり、下段はほぼ埋まり、上段も半分以上が埋まりました。列車はここから湖西線に入りますが、東海道・山陽筋のブルトレと違っていきなり外が暗くなってしまい、車窓を肴に呑む愉しみがありません。そんな湖西線北陸本線が合流する近江塩津でいったん停車します。と同時に、名古屋から来た「しらさぎ13号」が駆け抜けていきます。それからもうちょっと止まって、今度は大阪を「日本海」の後に発車した「サンダーバード37号」に道を譲ります。そのあとゆっくりと動き出し、敦賀・福井と停車します。外は真っ暗なので良く見えませんが、近江塩津あたりでは結構雪が残っていましたが、福井あたりまで来ると雪はかなり減って道端に除雪された雪の山がちょこっとあるくらいになっていました。そのあと加賀温泉で「サンダーバード39号」に道を譲るため再びの長時間停車*1をしますが、、ホーム上に売店があるわけでもなく燃料の調達は出来ませんorz。最後部車両で写真を撮って、大人しく寝台に戻ったのでした。
金沢でもまだ乗ってくる人は多く、飛行機はもちろん高速バスも無い日本海縦貫線の需要を垣間見た感じです。確かに関西対北海道で行けば「トワイライトエクスプレス」がありますが、関西(または北陸)対東北も夜行列車に対する需要は観光・ビジネスともにありそうだから、「サンライズエクスプレス」みたいな選択肢の多い車両でテコ入れするのも一つの手ではないかしら?「日本海」も臨時列車化されますが、ダイヤを見ると使い勝手が悪くなっていて、いずれフェードアウトしてしまうんではないかと。
そんな金沢を発車すると「今夜の放送はこれで終わり」ということで、改めて停車駅・車内の案内をし、車掌が車内巡回のついでに室内灯を減光して回ります。「駅長さん」も富山でさらに乗ってくるお客さんを見届け、その先の日本海が見える辺りまで起きていようかと思いましたが、なにせ昨夜はネットカフェでうたた寝程度しかしてなく、かなりの睡魔が襲ってきたのでここでベッドに入ることにしました。1か月前だと途中で猛吹雪に巻き込まれて、「目が覚めても新潟県内で足止め喰らっている」こともありそうですが、今夜は幸い(?)天候に恵まれているのでそういう心配は無用です。

*1:といっても4分くらい