復興の原動力

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000818-yom-soci
さて、東日本大震災以来、関東北部から東北太平洋側にかけての鉄道各線が運転を見合わせていたのは既報の通りですが、最近では内陸部を中心に運転を再開する路線も増え、東北本線も今月中旬には全線で運転再開にこぎつけそうです。東北新幹線も下旬には運転再開できそうで、またひとつ復興に向けて一歩前進となります。とはいえ、太平洋岸を走る路線では津波に線路を流されるなどして、復旧もままならない路線も多く、地元的にも鉄道ファン的にも先行きを不安視する事態でした。しかし、このたびJR東日本の社長自ら復旧を明言しました。いくらクルマ社会とはいえ、鉄道が通っていることで地域のネットワークが形成されているのは事実なので、当然のことでしょう。あわせて、この復旧工事を通じて地元経済の復興にもつながりそうです。
ただ、財力のあるJR東日本はともかく、ローカル私鉄にはその復興の道は果てしないものになりそうです。読売新聞9日付夕刊では「3セク鉄道苦境」と題し、三陸鉄道ひたちなか海浜鉄道鹿島臨海鉄道仙台空港アクセス鉄道阿武隈急行といった被害の甚大だった各社を取り上げ、いずれも復旧の見通しの立たない区間を抱えていると取り上げています。復旧には多額の費用が予想されますが、経営の厳しい各社が負担するのは到底無理な相談です。なんとか、地域の交通インフラが元に戻るようにしてもらいたいです。