歴史の重みを実感


ホロ:「またバスに乗って移動かや」
駅長さん:「うん、今度は日本の歴史を学んでみよう」

鳥取に戻り、続いては再びのバスに乗って40分、白兎神社に到着です。鳥取といえば因幡因幡といえば白兎というわけで、日本の神話を学んでみようという魂胆です。バスを降りると目の前に神社があり、階段を上っていくと本殿が現われます。今回の道中の無事を祈り、歴史を感じつつ境内を巡っていると、絵馬掛け処から一種異様な雰囲気が漂っています。

 
駅長さん:「ここ白兎神社は、日本神話の“因幡の白兎”という物語の発祥の地なんだ」
ホロ:「なるほど。だから境内にはウサギがたくさんおるんじゃな?」わっちの伝説も、遠い北の地で伝承されておるのかのぅ?」

ホロ:「なんじゃ、神聖な場なのに絵馬がけしからんことになっておる」
駅長さん:「あー、これは東方projectのゲームにここをモチーフにしたキャラが出ているっていうから、熱心なファンが絵馬を奉納しているんだよ」

…と、さも知らなかったようにネタを振っていますが、もちろん「駅長さん」が知らないわけがありません。東方projectのゲームに出てくる、「因幡てゐ」の絵馬が多く奉納されているというのは織り込み済みです。因幡の白兎伝説に基づいたと思われるウサミミの女の子が描かれた絵馬が多くあります。とはいえ、そこまで東方厨に侵食されているわけでもなく、縁結びの神様を祭る神社ということで縁結びのお守りや、白兎伝説に基づいたウサギの根付もあって、干支がウサギ年の「駅長さん」もそのお守りを買ったのでした。神社の入口には日本海に浮かぶ、因幡の白兎伝説に出てきた小島を見ることが出来ます。さっきの砂丘もそうでしたが、まるで夏のような空の下、神話に思いを馳せながら写真を撮ったのでした。

 
ホロ:「ここが物語の舞台になった白兎海岸じゃな。向こうに見える小島が淤岐の島ということじゃが、やはりウサギでは泳いで渡るのは無理そうじゃ」
駅長さん:「ま、ずる賢いウサギが元の白ウサギに戻れたのも、大国主命のお陰ってことだ」

で、三度鳥取に戻りますが、バスで戻るのもアレなので、最寄りのJR駅である末恒駅まで歩いていくことに。およそ20分くらいかなと見越して国道を歩き、予想通り約20分で到着することが出来ました。で、鳥取行きの普通列車に乗って鳥取に戻り、隣のホームに止まっているスーパーまつかぜに乗って今宵の宿である米子へ向かいます。さすがにJR型の特急気動車、昨日の181系と比べても鋭い加速力でカッ飛んでいきます。あまりの速さに、沿線に生い茂る草を見ていると酔ってしまいそうな感じでした、