10数年ぶりの餘部橋梁

はまかぜ1号」はちょっと遅れて浜坂に到着しました。所定では14分の折り返しで「はまかぜ4号」として大阪に戻りますが、もともと1号の乗客が少ないので車内清掃もそんなに手間がかからなかったのでした。4号として折り返したのを見届け、続いては餘部橋梁を見に行きます。次に餘部に向かう列車まで1時間半ほどあり、キャリーを預けて身軽に見に行きたいところでしたが、どういうわけかコインロッカーに入れることが出来ません。ホンの2cm位なのですが、どうにも入れることが出来ず、やむを得ず持ち歩くことに。



ホロ:「さっき着いたのに、もう折り返すのかや?」
駅長さん:「そうだね。ま、乗っている人も多くないし、手前の駅から車内清掃をする人が乗ってくるから、何とかなりそうだ」

ホロ:「やっぱり、駅弁は列車の中で食べてこそ、本当の味がするものじゃ!」

で、浜坂の駅構内には「鉄子の部屋」という鉄道グッズが置いてある部屋があります。餘部橋梁を中心に、様々な鉄道グッズが置いてあり、ちょっとした時間つぶしにはもってこいです。あと、お昼がまだだったので駅の売店で「餘部橋梁物語」という駅弁を買い、発車待ちをしている浜坂行きの車内で頂くことにしました。そうこうしているうちに鳥取からの列車が到着し、乗り換え客を乗せたところで浜坂行きの発車です。
そこから2駅で餘部駅に到着です。到着すると、クラ○リ厨がお出迎えとなります(爆)。餘部駅には10数年前に来ましたが、そのときとはすっかり様子が変わっていました。まずは現鉄橋の隣に新鉄橋がかかり、餘部橋梁が見渡せるお立ち台が無くなっていました。駅から街へ降りる通路も線路を渡ってから降りていく形になっていて、たぶん新鉄橋に切り替わってもそのまま使えそうな感じです。街に下りると現鉄橋の鉄骨の橋脚が何本も天に突き刺さっている光景はそのままですが、その鉄骨は青いシートが覆われ、後ろには新鉄橋のコンクリート柱がそびえています。

  
ホロ:「餘部駅に着いたのぉ。なんじゃ、結構人が乗ってくるんじゃな?」
駅長さん:「もうすぐ橋が架け変わるからね。古い橋を渡ろうっていう団体が結構いるみたいだ」
 
ホロ:「左側が今使っている橋で、右側が今度から使う橋ということじゃな」
駅長さん:「そうだよ。でも、新しい橋に切り替えるとき、橋の向こう側がどうなるかのかは、ここからだとよく分からないんだよ」
 
ホロ:「こうやって見ると、鉄骨が重なっていて壮観じゃ」
 
ホロ:「橋の下には広場があって、写真を撮るには最適じゃ」
駅長さん:「あ、ちょうど列車が来た。いまはああいう普通列車がメインだから、写真にするにはちょっと面白みに欠けるかな」

ホロ:「新しい橋の方から見ても、コンクリートの橋脚がまた格好いいのぉ。なにはともあれ、古いほうの橋も100年近くご苦労であった」

橋梁を通過する列車を2本見送り、お次はちょっとマニアックにバスで香住駅に移動します。全但バスが運行する香美町民バスですが、マイクロバスで来るのかなと思っていたら、普通にワゴン車でやってきました。もっとも、香住駅まで「駅長さん」一人だったので、それも納得といえば納得なんですが…。バスは鉄路だとトンネルで抜ける区間をアップダウンの激しい国道を通り、香住駅へ到着しました。
香住からは再び山陰本線に乗り、今日の最終目的地・鳥取を目指します。最後に餘部橋梁から夕陽に染まる日本海を見て、浜坂で乗り換え、鳥取に向かったのでした。


 
ホロ:「餘部からの景色も良いが、一つ手前の鎧駅からの景色もなかなか良いぞ」
駅長さん:「鳥取駅は山陰本線因美線が交わる駅ですが、智頭急行若桜鉄道といった第3セクターも乗り入れるので、車両のバラエティに富んでます」