こっちもラストスパートじゃ

城端の街をサッと周り、城端駅から城端線に乗って今宵の宿泊地・富山に向かいます。城端時点ではガラガラだった車内も、福光・砺波と学校帰りの高校生が乗ってきて、盛況に包まれました。そのまま高岡に到着し、北陸本線に乗り換えます。時刻表を見ると、ちょうどトワイライトエクスプレスが追い抜いていくようなので、ホームから豪華寝台列車を見届けます。いずれは乗りたい列車ですが、車内は結構賑わっているようでした。


ホロ:「これが“トワイライトエクスプレス”か。いずれは主さまと一緒に乗りたいなぁ?」

で、富山に到着し、宿にチェックインし、お後の目的である高山本線のキハ58に乗ります。富山〜越中八尾の間を朝夕に往復していて、キハ58の最後の定期運用として注目を浴びています。その夜の部に乗るのですが、出発するホームに向かうと、ファンの姿がチラホラ。約20分前にゆっくりと入線し、さっそく撮影会が始まります。ちょっと暗いのがアレですが、何とか写真に収め、発車の時を待ちます。発車時刻が近づくにつれ帰宅客で席が埋まり始め、発車する頃には席がほぼ埋まるような感じに。


ホロ:「この車両も最後の力走といったところじゃな。でも、最後まで普段通りの活躍ができるといいのじゃが…」

発車すると、最近では滅多に感じられなくなったエンジンの重い響きと、ノンビリとした加速が国鉄気動車であることを物語っています。と同時に、運が悪いのか窓からのすきま風がピーピーと入り、窓枠の彫ってある落書きと併せて郷愁を感じます。列車は駅ごとにお客を下ろしますが、デッキの付いた2ドア車でしかもワンマン運転なので、乗り降りには時間がかかりそうです。何気に2分くらい遅れて、約20分で終点の越中八尾に到着です。越中八尾では約20分の折り返しがあるので、ここでも暗い中ですが写真を撮ったのでした。

 
左)越中八尾駅にて。ホームで佇んでいるキハ58を、駅舎越しに1枚
右)車内はワンマン対応の工事がされているので、車端部はオリジナルと異なります。でも、ボックスシートの部分はほぼ原形です。ちなみに、この編成では扇風機が付いている車両と付いてない車両が1両ずつの編成ですが、これって改造したか元から付いていたかの違いですかね?

折り返しの富山行きは、メインが鉄道ファンと行った塩梅で発車します。ガラガラの車内に響くエンジン音にセンチメンタルな気分になりつつ、終点の富山に到着しました。富山に到着してお客さんを降ろすとすぐに室内灯が消されますが、そこから車庫に入るまでの僅かな時間を狙って写真を撮って、今日の行程を無事に終えることが出来ました。