秋はセンチメンタルに…

http://www.chibakotsu.co.jp/from_c/08/012.htm
さて、お隣さん旅行記に触発されたわけではありませ…、もとい、思いっきり触発されて、ちょっと成田界隈まで行ってきました。下総地区を主戦場にしている千葉交通が創業100周年を迎えるのを記念して、ボンネットバスを復活させて成田山宗吾霊堂を結ぶ路線として運転させているので、それを見に行ってみた次第です。
 
京浜東北線→京成線の乗り継ぎでようやく京成成田駅に到着し、そこから歩いて成田山へ向かいます。参道には土産物屋が立ち並び、多くの参拝者で賑わうと同時に、外国人も多く見物に訪れています。「駅長さん」はバスの発車時刻のちょっと前に着いたので、乗り場の前で到着を待つことに。さすがに同業者もいます。

バスが到着すると同時に車掌さんがドアを開け、待っていた乗客が乗り出します。「駅長さん」も乗り込み、車掌さんから記念の往復切符を買い求めました。で、発車時刻となり、車掌さんの「発車オーライ!」の掛け声と共にバスが動き出します。バスの車内は当時のままのようで、運転席では運転手がパワステのパの字も無いようなハンドルを重そうに操っています。バスはその昔、千葉交通成田山宗吾霊堂を結ぶ路面電車を走らせていた頃の線路跡を走って成田駅へ向かいます。この辺りは格好の撮影ポイントのようで、沿道にはカメラを携えた人もちらほら。
 
車掌さんは以前にこのバスの車掌さんをされていたそうで、その当時の思い出を話しながらあっという間の15分を過ごすことが出来ました。乗客もガチガチのバス分高い人より地元のお嬢さん方が多いといった按配で、車掌さんの思い出話に相槌を打ちながら当時を振り返っているような感じでした。
宗吾霊堂では折り返しで10分程度止まっているので、ちょっとした撮影タイムです。ちょうどバスが止まっているバックに大きなイチョウの木があり、いい塩梅で黄色く色づいています。日暮れ時に近いので光量には苦労しましたが、秋らしい写真が撮れたと自画自賛しておきましょう。



帰り道にはユーカリが丘で途中下車して、山万ユーカリが丘線を表敬訪問することに。こちらは、地元の土建屋が自己満足のために作ったような鉄道(爆)ですが、なんだかんだで開通25周年だそうです。似たようなニュータウン新交通システムとしては桃花台新交通がありましたが、こちらは1991年開通の2006年廃止となってしまいました。そういう意味では責任がハッキリしない第3セクターよりも、ユーカリが丘の開発業者である山万だけで運営するユーカリが丘線のほうが地元への責任という意味で廃止されないのでしょう。…もしくは某紀州鉄道みたいに、会社としての箔を付けたいから宣伝料を兼ねて鉄道事業を営んでいるのかもしれません。
 
締めはお約束のネタ画像です。左は宗吾霊堂近くのコンビニにて、あいさつをしようと訴える「しゅごキャラ!」のミキですが、あえてランでもスゥでもないところにこだわりを感じます。右はユーカリが丘線の線路下で行われている「レールアート展」の作品の一つです。出展数自体は多くありませんが、キラッ☆と光る作品でした。