燃えて萌える越中の小京都・城端

城端線の列車は、砺波・福野・福光と乗客を降ろしていきましたが、半数近くが城端まで乗り通しました。城端に到着すると、地元の人がむぎや踊りで出迎えてくれます。着いた早々、ニクい演出です。コレは鉄道で来た人の特権といえるでしょう。
本来なら駅構内に観光案内所があるのですが、今日はむぎや祭当日ということで街中で営業しているとのこと。早速祭りのパンフレットを貰い、まずは「じょうはな織館」へ。ここでは今回のむぎや祭りを記念して「true tears」のクリアファイルを発売しています。早速それを買い求め、改めて街中をブラリ。
善徳寺とじょうはな座では踊りの競演会が、街中の4会場では街並み踊りが行われています。作中で眞一郎が踊っていたのは、たぶん街並み踊りなのでしょう。作中と同じように、高校生くらいの男子はもちろん、小学生や中学生など踊りの層は老若男女を問いません。だからこそ、このむぎや祭りがここまで続いて来れたのでしょう。また、男性陣は作中の眞一郎と同じ柄の袴姿で、しかも多く見かけるので、なんだか自分が「true tears」の世界に迷い込んだかのようです。
何カ所かで幾つかの町内の踊りを見ましたが、笠を使った踊りはとても勇壮で、袴姿と相まって格好良いものです。この動きをアニメで再現するのは、結構大変だったのではないかしら?
祭りも佳境になり、200人の踊りのパレードが終わると、続いては総踊りといわれるクライマックスです。これは町内の踊り手だけでなく、観光客も参加できる踊りです。盆踊りの要領でやぐらの周囲を踊るも良し、笠を持参して(または借りて)むぎや踊りを踊るも良しというものです。「駅長さん」も眞一郎のように勇壮に踊ってみようかと思いましたが、そこはチキンな「駅長さん」なので結局入らずじまいでした。でも、端から見ていても笠を使った踊りはハードです。踊りの見本としてずっと踊っていたお兄さん、お疲れさまでした!


当然のように街中には灯籠が立っていますが、街の中心部からちょっと外れたP.A.Works本社前にはちゃんと協賛の灯籠が立っています。…って、城端を(ヲタ的に)全国区にのしあげた立役者ですからね

で、祭りも終わりが近づいてきました。ただ、高岡に戻る列車は所定は21時27分発が最終ですが、今日はお祭り期間ということで22時07分発の臨時むぎや号・高岡行きが運転されます。ま、それでも踊りのラストまでいると乗れない時間なんですけど…。使っている車両はいつもここを走っているキハ40+キハ47の2両編成です。とはいえ、簡単なものながらヘッドマークがついているのが特徴です。列車はかなり混みあうかなという予想に反し、ガラガラで発車していきました。みんな所定の最終列車で帰ったのかしら?
折しも、今日は中秋の名月十五夜だそうです。幸い雨も降らずお月様の照らす明かりの下、勇壮な踊りを堪能させていただきました。来年もスケジュールがあえば行ってみたいですね。そのときは眞一郎ばりに笠を使って踊りますよ(爆)!


どうせなら、埼玉の某町みたいにド派手にタイアップかましてみるのもおもしろいかも?「true tears」熱が来年も冷めなければ、JRも考えるかな?かな?