いよいよ大団円

余目に到着すると、すぐに羽越本線上り・鼠ヶ関行き普通列車が来ます。羽越本線の新津〜酒田の間は電化されているにもかかわらず、普通列車ディーゼルカーで運転されています。その恩恵なのか、一部はキハ110に置き換えられたものの、まだ国鉄気動車がバリバリに働いています。そんな羽越本線ですが、この秋に新型気動車キハE130系が入ることになりそうです。現在の非冷房キハ40系より、新しい冷房付きのキハE120系の方がサービスはアップしますが、鉄分高い人的には非冷房車の窓を大きく開けて風を受けるという醍醐味が味わえなくなり、ちょっと残念な所です。
やって来た鼠ヶ関行きは、残念ながらキハ110でした。日曜日ということもあってか車内はガラガラです。「駅長さん」としてはあつみ温泉でひとっ風呂浴びようかなと思っていましたが、ここでも爆睡してしまい(笑)、気づいたらあつみ温泉を発車するところなのでした(泣)。さてどうしたものかと思い、次の小岩川で途中下車してみました。駅周辺をブラリ、…と行きたかったのですが、折しも雨が降り始め、しかも雨足が強くなったので断念し、待合室で次の新津行きを待つことに。
ようやくやって来た新津行きは、念願のキハ40系3両編成でした。前からキハ47+キハ40+キハ40(ロングシート改造車)で、前2両に併せて20名強、ロングシートの3両目は乗客ゼロという、明らかに輸送力を持て余している状態です。乗り込んだら、当然海側の席を取ります。すぐに名勝笹川流れが見えてきて、旅行者の目を楽しませてくれます。今回のおでかけでは山の緑を見る機会が多かったので、この水のある風景は今回のおでかけにアクセントを付けてくれたのでした。
そんな水のある風景も村上までで、村上からは新潟の近郊区間に入ります。と同時に、駅間で速度を出さなくなりました。村上まではディーゼルエンジンも軽やかに走っていたのですが、村上からは直ぐに加速をやめてしまい、アイドリング音が車内に静かに響くような状態が続きます。また、坂町でコンテナ貨物に、中条で特急いなほに抜かされるために長い時間止まります。ここら辺は普通列車の旅の醍醐味といったところでしょうか?列車は新発田で乗客の入れ替えがあったものの基本的にはガラガラのまま、また新しく仲間入りするキハE120系の出迎えを受けつつ、終点新津に到着したのでした。
さ、今回のおでかけも最終コーナーを回りました。信越本線で新潟に向かい、上越新幹線に乗り換えてバビューンと東京まで舞い戻れば、今回の「初夏の東北 なまはげ見聞録その2」ツアーも終わりとなります。また来年もこの「うご夏の夢市・かがり火天国」とそれに付随する萌え系イベントが開催されることを祈りつつ、旅の記録を終わります。