山へ海へと大爆走!?

さて、昨日・今日とお休みだった「駅長さん」、このお休みは久々に「しげぴん」号を操ることにしました。
まずは昨日22日ですが、こちらは山へ行こうということで、関越道から花園インターへ向かい、国道140号線を秩父の先へ向けて走ります。
 
秩父鉄道でいうところの三峰口駅を過ぎると、険しい山道が始まります。そんな山道をしばらく走ると、目の前に建設中のダムとその手前のループ橋がドーンと現れます。ここまで来ると路線バスも一日4本位しかないので、そう滅多なことでは来れません。画像だとアレですが、本物を目の当たりにするとかなりの迫力があります。「建築物萌え」という言葉が有ったり無かったりしますが、こういう属性がある人には見てもらいたい景色ですね。強いて言えば、車で行くとこの構図で見れる位置に車を止めるスペースがバス停の部分しかないので、ちょっと注意が必要です。でも、なぜかこのループ橋の途中に休憩スペースがあったりするんですが、それならループ橋のたもとに作ってほしかった…。
また、このループ橋を越えて更に進むと、雁坂トンネルに到着です。国道140号線は埼玉県の熊谷と山梨県甲府市を抜けて増穂町を結ぶルートなのですが、いかんせん雁坂峠を越えることができず長らく分断されていました。昭和32年に峠越えの道路に向けた同盟が組まれ、それから約40年の歳月をかけた平成10年にようやく繋がったということです。さすがに熊谷と甲府を結ぶ路線だけあってトラックの数が多いのですが、それを除けば手軽に走ることの出来る山道なのでした。
 
さて、雁坂トンネルを通り山道を下っていき、途中で国道140号と別れ向かったのは勝沼ぶどう郷駅です。ここに何があるかといえば、その昔中央本線で使われていた大日影トンネルが遊歩道として再生されたということで、見に行った次第です。勝沼ぶどう郷駅の近くに保存されているEF64を過ぎちょっとした階段を登ると、遊歩道の入口になります。遊歩道になったトンネルの脇には、現行のトンネル(下り線)があるので、トンネル特有の衝撃波の音と風で列車が接近を知らせてくれます。遊歩道自体は約1.7kmあり、片道30分かかるそうですが、今回の「駅長さん」は時間の都合で半分行った所で折り返してきました。トンネルの中は、線路の両脇がアスファルトで固められた以外は現役当時とほぼ同じになっています。なので、距離票や勾配票もちゃんと残っていますし、トンネルの中はヒンヤリとしていました。勝沼ぶどう郷駅側から行くと、反対側にはワインの貯蔵庫になったトンネルもあるそうなので、今度機会があったら走破してみたいものです。


他にも、今日23日には銚子にいってきたわけですが、それについてはまた後日。
で、日が変わって23日は銚子へ行ってきました。通常なら首都高湾岸線→東関道→千葉東金道→国道124号と辿るのが一般的だったりしますが、今回は「アクアライン特定区間割引」を使って首都高湾岸線アクアライン→館山道→千葉東金道→国道124号と辿ってみました。昼間の移動だったら、東京湾岸に沿って行くのは渋滞のリスクが大きいので、500円プラスしてもアクアラインを通ったほうが快適かもしれませんね。ま、将来的に首都高が距離別料金を採用して、アクアライン特定区間割引が残っていれば、自動的にアクアラインを使うのが所定のルートとなりそうです。
 
なんだかんだで、自宅から約3時間かけて銚子に到着です。今回も「鉄道むすめ」とフィーチャリングして、「外川つくし」さんが沿線をガイドするという設定で巡りました。地球の見える丘展望台と犬吠崎灯台を見たら、本題の銚子電鉄への乗車です。犬吠駅で小廻り手形を買い求め、まずは一駅終着の外川に向かいます。趣のある終着駅に降り立ち、坂を下って漁港まで一往復し、再び銚子行の電車に乗り込みます。
 
で、仲ノ町駅で降ります。ここは銚子電鉄の中枢部ともいえる場所で、銚子電鉄で働く車両たちが憩う車庫がある駅です。かわいらしいデキ3を見ながら1本電車を落とし、次の電車で銚子へ向かい、銚子駅の駅舎を撮ったらすぐに折り返して、観音駅に向かいます。「銚子電鉄といえば、ぬれ煎餅とたいやき」と言われるほど有名なタイヤキを食べながら、次の電車を待ったのでした。でも、「のん」でタイヤキとは、何かを狙っているような感じもしますが、コッチのほうが遥か前からあったんですよね。
で、銚子電鉄を巡るにあたって一つ重大な問題が…。昨年の「買って下さい!ぬれ煎餅」騒動以降、銚子電鉄の窮状がクローズアップされ、同時にローカル色豊かな部分にもスポットライトが当たり、多くの旅行客が訪れるようになりました。当然、そこに目をつける旅行会社も出てくるわけで、某マルーン色の電車でお馴染みの在阪私鉄系旅行会社が日帰りツアーを組んでいます。「阪急交通社 旅行サイト|当社予約システム移行のお知らせ」は横浜発着のプランですが、他にも関東各地からほぼ毎日設定されています。特に14時〜16時頃にかけて、1両の電車がツアー客で満員御礼に近い状態になることもあるので、来訪を予定していて、かつ喧騒を避けたい方は、午前中に訪ねたほうが普段着の銚子電鉄が見れるかもしれません。もっとも、銚子電鉄から見れば毎日のようにお金を落としてくれる団体ツアーが来てくれるっていうのは有りがたい話なんでしょうけど。
でも、ここまでやって年末に動きがなかったら絶望するだろーな。