ラストスパートはBダッシュで

さて、車内見学の列でも約1時間近く並び、ようやく会場入り出来ました。始めに3000形SEの車内見学です。製造から50年近く経っていて、しかも現役を退いてから15年近く経っているものの、内外共に綺麗な状態でした。やはり、小田急のSEに対する愛情が、ここまで美しく保存されている秘訣なんでしょうね?

 
渋沢:「こちらは、普段は検修庫に保存している3000形SEです。5両編成の内、新宿側の2両は登場当時の姿に復元されています。とても登場から50年経ったとは思えないくらい、綺麗に保存されています。車内も同じように綺麗ですが、そこかしこに古きよき時代を感じさせる調度品がついています。この栓抜きも、缶ジュースがなかった時代を象徴するものですね」「また、この電車は連接台車といって、普通は1両の両端に2つ付いている台車が車両の間についています。こうすると、高速で走れるようになるそうで、登場した頃には145km/hという最高速度記録を出したこともあるそうです」

車内には入れませんでしたが、3000形LSEも最終運用に使われた編成が、これまた美しく保存されていました。あとは7000形SSEも展示されていましたが、来年は10000形HiSEが引退興行を済ませて、最期のお勤めを果たすのかしら?

 
渋沢:「こちらは3100形NSEです。こちらは小田急ロマンスカー初の展望室付き車両ということで、今のロマンスカーの原点となった車両です。SEと同じように、ラストランを飾った編成を保存しています」
 
渋沢:「こちらは現役では最古参になる7000形LSEです。このLSEにも「走る喫茶室」という売店が付いていたのですが、今はVSEでしか売店営業をしていないので、今となっては思い出のスペースになってしまいました」

で、車内見学コースを見終わると、残り30分位しかありません。とりあえず今回の裏目玉といえる、立川バスリラックマバスを撮ります。ある意味、鉄分高めの会場とは似つかないかわいい系のバスなんで、家族連れ(特に奥さまとお嬢ちゃん)に大好評でした。という事は、世が世なら小田急バスの狛江営業所D6003号車withメディアワークスラッピングが展示されていたかも知れませんね。

 
渋沢:「今回の鉄道展では、小田急系列のバスも展示されています。左は立川バス拝島営業所の「リラックマバス」です。車体はもちろん、車内に至るまでリラックマづくしの1台です。右は神奈中バスの「三太号」で、このバスは薪を燃料にして走るバスです。なぜに薪かといえば、戦争中の燃料不足の際に作られたバスだから、薪を使ったという話です」

そのリラックマバスと神奈中の薪バスを見終わると、もう残り数分しかありません。大急ぎで第2会場へ向かい物販ブースを見ていると、立川バスのブースでリラックマバスのバスカードが売られているではありませんか!えぇ、ついカッとなって買いましたが、何か?
それでは、17時までに帰宅しなければならないので、行きと同じように神中鉄道に乗って帰りましょう。