行って来ました、説明会!!

というわけで、今日は鶴見で行われた「バス路線地元説明会」に行って来ました。…って、「駅長さん」の地元とはかけ離れているではありませんか?ま、本来なら地元エリアの説明会に行ってみたかったのですが、スケジュールの都合が合わず、やむを得ず他のエリアの説明会に参加してみた、って事です。
今回は、主に市東部を走る22系統分の説明でした。各系統ごとに廃止される区間とその区間に対する代替交通手段、赤字額が報告されました。その中でも、17系統(鶴見駅大黒埠頭エリア〜生麦)で1億3400万、109系統(横浜駅西口・桜木町駅〜スカイウォーク)で1億9300万の赤字が出ていること、そのほかの路線でも軒並み1000万円単位の赤字が出ていることが報告されました。ただ、全線乗りとおすヒトがいるとは思えない114系統(横浜駅西口〜東神奈川駅西口)が黒字なのと*1、同じ横浜駅西口〜和田町〜松本〜横浜駅西口の循環線でも和田町先回りの202系統循環外回りが黒字で、松本先回りの201系統循環内回りが4000万の赤字が出ているって言うのは解せない話ですね。
で、これらの報告を受け意見交換となるのですが、ここではよくテレビで見る「お役所が地元に説明会を開いた時の構図」がありました。やはり横浜の道路事情(さほど広くない道なのに交通量が多いうえに、アップダウンが多い)を考えると、「じゃ、この区間を廃止しますんで、最寄りの駅・バス停まで歩いてください」って言うのは無理があるのではないかしら?
で、以下は「駅長さん」の感想となりますが…、

  • 長距離路線より短距離路線、往復路線より循環路線のほうが効率が良い

今回17系統が廃止され、その代替として新子安駅から出る19系統が大黒ふ頭へのアクセスを担いますが、距離を見ると後者のほうが若干距離が短いようです。また、営業所からの距離も新子安駅のほうが近いので、長い距離をダラダラ走るよりも、短い距離をキビキビ走ったほうが車両・乗務員の回転が良くなり効率が上がるっていう寸法ですね。
あわせて、27系統(鶴見駅〜安善町)は1500万の赤字の割に、ほぼ近いところを走る15系統(鶴見駅〜入船橋循環)は黒字だそうで、片方向輸送で非効率になりがちな往復運行よりも循環運行のほうが効率は良くなりそうな感じです。とはいえ、31系統(横浜駅西口〜大口駅循環)が大口駅で折り返すという、上記の考え方に逆行しているようですが、コチラはあくまで大口駅へのフィーダー輸送に徹するということなのかしら?

  • 赤字額の算定方法は何処にあるのか?

前述のように、大黒ふ頭エリアの路線だけで約3億、27系統で1500万の赤字が出ています。これらの路線は工場地帯を結ぶ路線で、朝夕に乗客が集中し、大多数が定期客と思われます。しかも、現行の制度では2kmを超える定期は全線定期になり、各系統への分配がどうなっているのか不明瞭な点があります。ゆえに、「朝夕に本数が多く走るが現金収入が無い=大赤字」という構図が出来上がってしまうのでは?もしこれらの路線が廃止になるならば、63系統(汐見台ストアー・洋光台1丁目〜造船所)や117系統(新杉田駅〜三菱金沢工場)、46系統(東神奈川駅瑞穂埠頭)も見直し対象になるはずですが*2なっていません。これは、後者の路線がその企業から補償金か何かを貰っているってことになるのかしら?

  • 結局、「改革」を旗印にする政治家を当選させるとこうなる

「今更赤字だからって廃止しないで」、「何とか税金で賄えないのか?」的意見が多く出ていました。とはいえ、数年前「改革」というコトバに釣られて今の市長に投票したのは誰なんだ?って話ですよ。改革の痛みをきちんと説明しないのも問題ありでしょうが、結局はこうなることを分析できなかった、という一言に尽きてしまう可能性もあるわけです。大局的に見れば、今のニッポンがそんな感じ?…もしないではないですけど。

*1:これはたぶん横浜駅〜市民病院間でアガリを稼ぐ上に、距離が短く効率的からと思われる

*2:どう考えても特定の企業の敷地内に入り、そこの従業員でなければ乗車できない