呆気ないお別れ

(このエントリーは2月12日にアップしました)
朝、目が覚めると、秋田に到着するところでした。停車中はデッキの扉が開いているのか、冷たい風が入ってきます。秋田を時刻通りに発車し、ちょっとしたところで「駅長さん」も体を起こし、ちょっとした身支度をして寝台側のカーテンを上げます。昨夜の北陸界隈と違って一面真っ白な景色が広がっています。6時10分ごろおはよう放送が入り、「日本海」に朝がやってきました。放送によれば、準備できしだい車内販売を開始するとのこと。普段なら車内販売の無い「日本海」ですが、ラストも近いので惜別グッズで一儲けしよう魂胆ですね(爆)。天気は芳しくありませんが、一面の雪景色のおかげか7時台で結構明るくなってきました。沿線には三脚もチラホラと見えますが、線路際の田んぼと思しき所に立てている人もいて、あぜ道に沿って足跡が点々としています。
で、放送から1時間半以上経ってようやく車内販売がやってきました。「駅長さん」がいるのが2号車で、車内販売が10号車から順繰りに来ているんで仕方のないところかしら?グッズ類がメインのためか通常のワゴンではなく、キャリーカートでの販売ですが、バッグも抱えていて、サンドイッチと飲み物も売っているとのこと。それならばとキーホルダーとサンドイッチを買い求めたのでした。昨夜の車内放送では「グッズ類のみ車内販売を行います」とのことでしたが、さすがにちょっとした軽食も提供するようにしたみたいです。ま、サンドイッチにはちゃんと掛け紙が付いていますからね。
日本海」はその後も奥羽本線を淡々と走り、新青森を発車すると最後の放送が流れます。たぶんいつも通りの放送だと思いますが、締めの「またのご利用をお待ちしております」の一言が無く、定期「日本海」の命が残り僅かであることを感じさせます。ブルトレ特有のチャイムで放送を締めくくると、8時45分時刻通りに青森駅に到着したのでした。
青森駅に到着したら、先頭へ行って今回の機関車の労をねぎらおうと思いましたが、2号車から10号車、しかも電源車と機関車の合わせて11両分を移動している間に切り離されてしまってホームの先へ走り去ってしまいましたorz。そのあと5・6番線ホームのさらに向こう側を通って車庫に引き上げて行ったのでした。客車の方は後ろにDE10が連結されて、車庫に引き上げて行きます。こちらはしばらく止まっていて、ファンが最後のお別れをしていたのでした。