帰りの方が波瀾万丈

さて、帰り道は「スーパー北斗12号」→「スーパー白鳥40号」→「はやて40号」と乗り継いで、約10時間かけて東京に戻ります。トップバッターは「スーパー北斗12号」で、指定席はほぼ満席で発車します。やっぱり雪の時期だけに、鉄道への信頼が高いんでしょうね?


道内を優等列車で移動するときは、サッポロクラシックは必須アイテムですね

太平洋側は雪が少なく、牧場では馬が戯れています

札幌市内は真っ白でしたが、千歳線を進むに連れ雪の量が減ってきます。苫小牧・東室蘭の辺りではさほど積もっている訳でもなく、日本海側と太平洋側の違いを感じます。そのあと有珠山を横目にしつつウトウトして、目が覚めると長万部のちょっと手前でしたが、いつの間にか大雪になっています。路面にも雪が積もっていて、さっきの札幌市内と同じ感じになり、雪雲を遮る山がなくなったことを感じさせます。荒涼とした風景が終わりを告げる頃、北海道新幹線新函館駅になる予定の渡島大野駅に差し掛かります。とは言え、函館市街からは距離があるので、まだ郊外の雰囲気が漂っていますが…。それでも高架橋の橋脚がいくつも並びはじめ、着実に新幹線の足音が近づいていることを教えています。「スーパー北斗12号」は、札幌発車時点での3分遅れを取り戻して函館に到着しました。

 
函館駅では「スーパー北斗」から「スーパー白鳥」へと、振り子特急リレーで北海道を後にします。まさか、泉沢駅で足止めを食らうとは…。ま、大した影響が出なかったのはこれ幸いでした

続いてのランナーは、津軽海峡を優雅に渡るクイーン・「スーパー白鳥40号」です。写真を撮って、駅の売店で買い物をし、乗り込めばすぐに発車時刻になります。函館を発車し、五稜郭から江差線に入ると、程なく海越しに函館山が見えてきます。と同時に、雪が激しく降り出してきました。たぶん、今回のおでかけで最も強い降りの中、カーブの多い路線を進んでいきます。で、もうすぐ木古内といった泉沢駅で、いったん停車してしまいました。すぐに放送が入り、「次の札苅駅でポイント不転換が発生したため、しばらく止まります」とのコト。
な、なんだって〜!!
ちなみに、今回のリレーだと新青森での乗り換えが32分あるので、多少遅れてもビクともしないのですが、新青森での買い物時間が取れなくなるのは困り者です。その後、「解消された」とのコトで札苅駅まで行きましたが、下り白鳥の行き違いがあって、木古内には15分遅れで着いたのでした。木古内からは海峡線に入り、新幹線規格の線路を快調に飛ばしていきます。…と行きたいトコロですが、さっそく知内に停車するので、肩透かしを喰らった感が(笑)。知内を出るとすぐに青函トンネルに入ります。そういえば、789系の座席背面テーブルには青函トンネルの進入進出時刻の一覧表が貼り出されていましたが、今は貼り出さなくなったようです。星間飛行青函トンネル通過の際の良い目安だったんですがね…。
「駅長さん」はトンネルに入った辺りで再びウトウトしてしまい、目が覚めると青森に到着する直前でした。青森で慌ただしく折り返し、終点の新青森には10分ほどの遅れで到着したのでした。で、NEWDAYSでアノりんご娘チョコクランチが売られているのを確認し、最終ランナー「はやて40号」の車中で食べる駅弁を買おうとしたところ…、
完売御礼だって〜!!
あの〜、東京行きがあと2本しかないとは言え、18時台に発車して、なおかつ休前日でなんか人多いのにこの仕打ちデスカ…。全く、JR東日本の本気(笑)を垣間見た感じです。ちなみに、ここで32分の乗り換え時間が有るのは、3月5日から運転される「はつねはやぶさ6号」に15分位で接続しているからなのです。この新しいリレーだと、(はやて40号が盛岡以北各駅停車というコトもあって)さらに40分早く9時間2分で結ぶようになります。
で、ある意味では末期のブルトレ並に供食事情が悪い訳ですが、はやて隊長は盛岡でこまち姫と連結するため6分止まります。ならば買い出しはソコでするしかない訳で、到着案内の放送が入った時点で編成の中程に移動します*1。到着するときにホームを見る限り、どの売店もシャッターが閉まっています。ならばと階段を降りてコンコース内の売店を狙いますが、コチラも敢え無く轟沈でした(泣)。これは国交省を通じて警告書を出すレベルではないかと(笑)。一利用者としても、厳重に抗議したいと思います。
なんか後味が苦めになった感がありますが、ま、しょせんは濃い緑のJRですからね、ミクさんにみっくみくにされたのが救いですわ。

*1:ちなみにあてがわれた席は1号車