公共交通機関でグルッと一周

豊橋で浜松から乗ってきた311系に別れを告げ、お次は飯田線に乗り換えです。乗り換えの合間に立ち食いきしめんを食べ、天竜峡行きが発車する1番線に向かうと、そこそこ乗客が待ちかまえています。そこへ119系の3両編成が入線して乗り込むと、ちょうど1ボックスに1グループといった塩梅で席が埋まりました。
発車して早々、隣のボックスで缶ビールを開けるのを羨ましく思いつつ、飯田線の旅が始まります。豊川までは都市近郊の佇まいですが、豊川を越えると田んぼが広がってきます。折しも稲刈り間近のこの時期、田んぼはみのりん実りの黄金色が広がり、そこに彼岸花の赤色とコスモスの紫色がアクセントを添えます。ここはと思えるポイントには写真屋さんが待ちかまえていて、この列車の後にやってくる快速「佐久間レールパーク号」を狙っています。本長篠を出れば山に分け入り、モーター音も鈍さを増してきます。「絶景の飯田線」とはよく言ったもので、山々の緑とそこに切り込みを入れるような谷が車窓を流れていきます。なんだかんだで浜松から約3時間、目的地の中部天竜駅に到着です。列車からは、連休中ほどではないものの(推測)多くの乗客がレールパークを目指します。「駅長さん」もその流れに乗り、まずポイントラリーのポイント押印をしてもらい、窓口で記念入場券を買い求めます。そうこうしているうちに「佐久間レールパーク号」が到着する時刻になり、ホームに向かうと写真屋さんが待ちかまえています。デビュー当時の色に復刻された117系が到着すると、ドバーッと乗客が降りてきます。クラブツ○リズム厨を疎ましくと思いつつ潮が引くのを待ち、豊橋側の先頭車を撮ってからレールパークに入ります。
(あ、ここの部分はあとで画像追加するときに、加筆しますんで)
で、レールパークを堪能したら、12時40分発の天竜峡行きに乗ります。天竜峡行きは4両編成で到着し、前2両を切り離しとのことですが、若干遅れて到着して切り離し作業をしていたら、遅れが増えてしまったのでした。そこから2駅、長いトンネルを抜けたところにある相月駅で降ります。ここからは、遠鉄バスに乗って西鹿島駅を目指します。この遠鉄バス遠州鉄道のルートだと、本数は少ないですが浜松まで約2時間半で行くことが出来ます。そういうルートを取るマニアックな人もいるもので、「駅長さん」の他にも数人乗せて西鹿島駅に向かいます。
このルートは、知る人ぞ知る国道152号を進んでいきます。酷道好きにはお馴染みのルートで、途中までは国道とは思えない1車線分しかない道路が続いています。途中からは普通に2車線になりますが、それでも天竜川に沿って進んでいきます。で、西鹿島駅に到着し、遠州鉄道の電車に乗り換えて新浜松駅へ向かいます。遠州鉄道の単線で、交換駅の線路配置こそローカル線の物ですが、沿線風景は都市近郊そのもので、たまたま乗った車両が新車のようで209系のようなブレーキエアーの排出音とインバーターモーターの音だったので、なおのこと東京近郊のような感じです。しかも新浜松付近では高架化工事がたけなわで、さらに都市鉄道として変貌しそうです。
浜松では、駅近くにある青い看板の店で「らき☆すた」のご当地ねんどろいどを身請けし、「しげぴん号」のメリットを活かして温泉でひとっ風呂浴びて帰ることにします。