東京、定刻に発車

さて、なんの前触れもなく始まった2009年の旅行初めは、今度の3月ダイヤ改正で廃止されてしまう「富士・はやぶさ」のお別れ乗車です。行程は富士で下って豊肥本線を通って熊本へ抜け、はやぶさで帰ってくるルートです。ニッポンの鉄道の定時性からすれば車中2泊の弾丸ツアーも可能ですが、さすがに去年の「なは・あかつき」で懲りたので熊本で1泊する事にしました。
で、お勤めを終え東京駅に向かうと、さすがにホームは鉄道ファンであふれています。先頭部分へ向かうとちょうど機関車を連結するところだったのですかさず写真を撮り、その後編成全体を見て回ります。発車まで20分近くあるので、かなり余裕を持って移動できます。今夜の燃料を買い求め、乗車口ではしばしの別れを惜しむ光景もあり、あてがわれた寝台に座ると発車時刻です。

 
左:今宵の牽引機はEF66の48号機です。よろしく、ロクロク!
右:東京駅の駅名標ブルートレインという、遠くかの地に思いを馳せられるのもあと僅かです

18時03分、ガクンというショックと共に「富士・はやぶさ」の発車です。詳しい車内放送は横浜発車後に行われるとのことで、しばしの静寂が車内を包みます。車窓に目を向ければ、通過する駅や追い抜いていく京浜東北線には家路を急ぐ通勤客がたくさんいます。普段はあちらの日常側にいますが、今日は非日常の側からいつもの光景を見ています。
それでは明日の11時17分の大分到着まで、17時間ちょっとの列車の旅を楽しみます!