その1、蒲原鉄道の保存車両を探して

というわけで、昨日の出来事を今日の「独り言」に綴っていきます。まずはドライブがてら、蒲原鉄道の保存車両を見に行くことに。とはいえ、村松の先にある「何とかスキー場」に保存されているという情報しかないのですが、そこはそれ、「何とかなるさ」の精神で阿賀野川を遡ること約1時間で五泉に到着です。最後まで残った五泉から村松の間は直線の道路と併走していたので、カーナビをみればこの道路かな?というのは何となく分かります。確かに、道路と田んぼの間に不自然なスペースがあるので、ここに線路が敷かれていたのは一目瞭然です。さすがに線路自体は無さそうでしたが、この細長いスペースじゃ他の用途には転用しにくいですね。
で、村松方面へひた走っていると、突如として蒲原鉄道の保存車両が!

ちょっとしたグランドほどの広場に車両が保存されています。広場の入口には踏切の警報機と概要の看板が立っていて、それによると「廃線を機に私財を投じて保存した」車両のようです。車両は(たぶん)最後まで残った車両であろう「クハ10+モハ71」の2両編成で、プラットホームを模した屋根の下に佇んでいます。
 
屋根があるおかげか、意外といい状態で残っています。ただ、車両に近づいて写真を撮ろうと思うと足場が不安定なのが玉に瑕ですね。特に広場の側から車両は取れますが、その反対側(要するに電車の裏側)は田んぼなので、そっち側から車両を撮るのは難しいですね。場所自体は旧村松駅から近いところにあるので、訪れやすい立地ではあります。
続いて、村松から加茂に向かう、昭和60年に廃止された区間を辿ります。曲がりくねった村松の中心街を抜け、加茂へ向かう国道に入ると、アップダウンが始まり、人家がまばらになってきます。村松から約20分ほど走った「冬鳥越スキー場」に、今回の本命ともいえる保存車両に出会えました。
 
ここには県内最古の木造電車とされるモハ1と最後まで残ったであろうモハ61が保存されています。モハ1のほうはかなりキレイな状態で、とても屋根のないところで長期間保存されているとは思えないほどピカピカです。モハ61のほうは塗装が剥げている箇所あって、ちょっと残念な感じです。それでも、2両とも車内に入ることができ、車内もこういう状態で保存されているのに相当神経を使って整備されているようです。ここへの交通機関となるとバスしかありませんが、加茂からの市民バスが数本出ているので、これを使うのがベターでしょう。
でも、蒲原鉄道が完全に廃止になってからそろそろ10年経ちます。「駅長さん」は村松五泉にしか乗ったことがありませんが、この10年、ひいては村松〜加茂間が廃止されて23年、沿線の風景はそんなには変わっていないんでしょうね?