帰りは鉄分高めで

というわけで、中央・総武線(各駅停車)において「CLANNAD電車」が走り始め、某武蔵の国のU局で「こどものじかん」放送中止騒動が沸き起こっている首都圏を逃げ出し、新潟でバカンスを過ごしていたのでした。…って、ただ単に法事があっただけなのですが。行きについては、7日付「独り言」にあるとおり上越新幹線でストレートに新潟に行ったので、帰りはちょっと趣向を凝らすことに。

まずは「いなほ5号」に乗ります。リニューアル車が来たので、車内は快適そのものですが、どうせなら非リニューアル車のほうが良かったですね。で、およそ40分で坂町駅に到着です。
 
今日のお目当てである米坂線乗り場へ赴くと、旧国鉄急行色を纏ったキハ58とキハ28のコンビが発車待ちをしていました。「駅長さん」的には動向が注目されているキハ52に乗りたかったのですが、こちらも去就が注目されているので*1、早速乗り込んでみました。1両目はボックスが埋まる程度、2両目はボックスの半分が埋まる程度の乗車率で発車し、稲刈りが終わったばかりの田んぼの中をジョイント音も軽やかに進んでいきます。越後下関で結構な人数が降りると、山道に入り始めます。いつの間にか県境を越えると小国に到着し、ここでほとんどの乗客が降りていきます。さすがに駅前に工場があるだけに、沿線でもちょっとした町になっているようです。
小国を発車すると、更に山道を登っていきます。勾配がきついのか、なかなか加速していきません。さすが国鉄気動車、といったところでしょうか。伊佐領・羽前沼沢とコマを進めると、今度は山道を下っていきます。さっきまであえぎながら登っていたのが嘘のように、軽やかに下っていきます。今泉をでると、再び平坦な道に戻り、往年の急行「べにばな」を髣髴とさせるようなラストスパートをしながら、終点の米沢に到着したのでした。
 
米沢駅にはキハ52+キハ47の2両編成が2本止まっていました。1本は新潟色同士、もう1本はキハ47が新潟色キハ52が旧国鉄色(ツートン)のコンビです。国鉄色キハ52は、キハ58が被ってしまったので全景は撮れませんでしたが、右側の画像を見ていると、まるで国鉄時代にタイムスリップしたようです。
 
その後、「駅長さん」の乗ってきたキハ58+キハ28のコンビが折り返していったので、旧国鉄色キハ52が良く見えるようになりました。つい3ヶ月前に山田・岩泉線キハ52に乗ってきたわけですが、ここ米坂線キハ52は客室窓が2段窓で、前面が強化されているのが特徴です。冷房が付いていないのは同じですが、今後例の中古車が入ると冷房が付いてサービスはアップするのでしょうが、外の空気を体に受けながらノンビリと列車に身を預けるということは出来なさそうです。
で、米沢からは「つばさ」で東京へ向かいます。こちらも再来年あたりでE3系への置き換えが決まっているので、400系も乗ったり撮ったりしておきたいところです。車内は最新の新幹線と比べると見劣りがしますが、メタリックグレーに塗り替えられた外観にライトグリーンの「TSUBASA」のロゴが良いアクセントになっていて、結構かっこよく見えます。板谷峠をカッ飛びながら福島に到着すると、「やまびこ」と併結し東京へ向かいます。ちょうど夕方の時間帯だったので、会津那須の山々が夕日に染まっていて、ちょっとおセンチな気分になりながら東京まで舞い戻ったのでした。

*1:何でも常陸の国から中古車が流されてくるとか…?