トンネル内は、天然のクーラー

盛岡を発車した快速リアスは、上盛岡・山岸・上米内と止まります。山岸を出ると途端に景色が変わり、次の上米内を出たら辺り一面緑色に染まってしまいました。その昔、「サルしか乗らないような路線」と揶喩された山田線ですが、通過する駅周辺には人家もまばらで、もうほとんど乗り降りが無さそうな感じです。
山田・岩泉線の列車には冷房が付いてなく、盛岡で乗り込んだときには「うわ〜あちぃ〜」と感じました。ところが、山間部を進みトンネルに入るたびにヒンヤリとした風が車内に入って来ます。むしろ、大きく開け放っていると寒くなる位です。何度かトンネルをくぐる内に車内の空気が入れ代わり、心地良い感じになりました。
上米内を出ると、次の陸中川井まで1時間12分止まりません。国鉄時代の特急を彷彿とさせる走りっぷりですが、ただ単に人がいないからなんでしょうね?
茂市では岩泉線に乗換えます。とはいえ、茂市で降りたのは「駅長さん」ただひとりだけでした。岩泉行きの車内には、部活帰りの高校生と買い物帰りのお嬢さん方と鉄分高そうな人の7名が乗っていて、「駅長さん」が乗り込んだコトで併せて8名となりました。
ただ、次の岩手刈屋で4人降りてしまい、鉄分高そうな人は押角で、一人は岩手大川で降りてしまいました。最終的に岩泉まで乗ったのは、「駅長さん」と宮古からの一人、あと岩手大川から乗った一人の、計3人ぽっちでした。こうして考えると、もうこのエリアでは、鉄道は大量輸送機関として成り立っていないコトになりそうです。