第1回 横浜市交通局で最も儲かっているor赤字を垂れ流している路線はどれか? グランプリ

http://www.city.yokohama.jp/me/koutuu/kigyo/rosen_syuusi/h17_syuusi.html
という訳で、世間一般が仕事始めとなった今日、横浜市交通局から路線別収支状況が発表となりました。早速なんで、EXCELに読み込んで各項目別にトップとドンケツを調べて見ましょう。


第1回戦 収入の部
ベスト3…第3位 45系統(上永谷駅〜洋光台駅)約6.8億円/第2位 23系統(青葉台駅若葉台中央)約9.6億円/第1位 41系統(鶴見駅川向町)約10.5億円
ワースト3*1…第3位 122系統(東神奈川駅テクノウェイブ)約549万円/第2位 33系統(市が尾駅たまプラーザ駅)約389万円/第1位 46系統(東神奈川駅〜瑞穂岸壁)約130万円
…となりました。当然といえば当然ですが、ひっきりなしにバスが来る路線の収入が高く、滅多にバスが来ない路線は収入が低いという結果になりました。


第2回戦 営業係数の部
ベスト3…第3位 56系統(鴨居駅〜竹山団地)66.4/第2位 45系統(上永谷駅〜洋光台駅)58.3/第1位 75系統(鶴ヶ峰駅〜くぬぎ台団地)54.4
ワースト3…第3位 124系統(笹山団地〜石橋)307.8/第2位 33系統(市が尾駅たまプラーザ駅)332.5/第1位 88系統(センター南駅〜道中坂下)340.8
…となりました。ベスト・ワーストともに、ぶっちぎりのワンツーフィニッシュでした。基本的には、距離が短いか長くてもそれに見合った乗車人員のある路線の営業係数が低いですね。


第3回戦 乗車人員の部
ベスト3…第3位 45系統(上永谷駅〜洋光台駅)10357人/第2位 23系統(青葉台駅若葉台中央)15980人/第1位 41系統(鶴見駅川向町)18796人
ワースト3…第3位 46系統(東神奈川駅〜瑞穂岸壁)33人/第2位 33系統(市が尾駅たまプラーザ駅)69人/第3位 86系統(横浜駅〜生麦)74人
…となりました。ベスト3は収入の部と同じ顔ぶれですね。ワースト3は本数と比例した順位といったところでしょうか?なお、ワースト1・2については見直しの対象路線になっていますが、どういうわけか86系統は生き残りそうです。ま、86系統は48系統が黒字である限り生き残れる路線なんで*2、たとえ乗客0人になっても走り続けるのでしょう。
ちなみに、乗車人員が1000人以下で黒字の路線は、48系統(横浜駅中央市場)・211系統(鶴ヶ峰駅〜福寿荘)・67系統(梶山〜鶴見駅)・91系統(根岸駅〜修繕工場)・74系統(中山駅谷津田原団地)・138系統(本郷台駅港南台駅)と、51路線中6路線でした。いずれも距離の短い路線で、本数がそこそこある路線ではないでしょうか?
対して、乗車人員が5000人以上で赤字の路線は、17系統(鶴見駅・生麦〜大黒ふ頭)・9系統(磯子駅保土ヶ谷駅)・3系統(横浜駅市が尾駅)となり、4000人以上にハードルを上げると6路線追加されて、32路線中9路線となります。比較的距離が長い割には乗客がいない、ってことなのかしら?


とまあ、いろいろ見てきましたが、この市営バスの改革は、現在106路線ある赤字路線がなくなるまで続くのか、それとも市営バス全体の収支が均衡されるところで終わるのか、全く見えてこないですね。

*1:平成18年3月新設路線を除く、既存路線のみを集計

*2:46系統の入出庫をかねた路線といえる