「首都圏を一枚で(一部のぞく)。」
「SuicaとPASMOの相互利用サービス開始について(JR東日本)」(pdfにご注意)
というわけで、JRをはじめ首都圏各私鉄のサイトに「PASMO」に関するプレスリリースがいっせいに掲載されました。それによると、3月18日から使用開始となって、それを記念するSuica&PASMOカードが発行されるようです。他にも、バスの利用に応じて1000円支払いで100円、10000円支払いで1700円のバス料金として使える「特典バスチケット」が貰えるようです*1。
その他にもいろいろなことがありますが、問題点を挙げるとすれば…、
- バス会社の対応が遅れ気味。
- 鉄道利用における、今までの常識を覆すような*2取り扱いの変化
…が、挙げられるでしょう。
バス会社の対応では、各地で分社化が進行した結果、本体では使えるものの地方分社では使えないケースが発生しています。例えば、京急の場合、京浜急行バス・羽田京急バス・横浜京急バスで使えるものの、湘南京急バスでは使えなかったり、神奈中バスでは本体のみ使用可*3で、湘南・津久井・横浜・相模・藤沢の各神奈交バスでは使えないというケースが出てきます*4。パッと見、そのバスが本体か分社かの区別はつき難いので、混在する区間では面倒くさいことになりそうです。
鉄道では、「自動改札を通らずに複数の事業者を通る場合、実際に乗車経路と異なる運賃計算となる場合がある」とのことで、東急線から東京メトロ各線へ向かう場合や常磐線→メトロ千代田線→メトロ東西線→中央線(または総武線)と乗り継いだ場合の運賃がどのように計上されるのか、今から興味深いところです。こうなると、移動に対する対価としての運賃の意義が薄れてきそうですね。何でもかんでも安くなるルートで計算することにして、後々収益面で泣きが入らなければ良いのですが…。
あとは、「駅長さん」が提唱しているように「記念カード」という打ち出の小槌的商品が出にくくなることで*5、収集派の人はがっくり来たり来なかったりといった所でしょうかね?だから、チャージした領収書を記念柄にしてしまえば、新たな打ち出の小槌となりそうですが…。ひょっとしたら来夏スタンプラリーの代わりにやるところも出てきたりして(笑)。